心の人 Day:2010.02.19 16:40 Cat:本と映画 高校時代から収集してきた布の山に埋もれそうになり一時期、オークションに布を出品していた時期があります。その時によく入札して下さったのがEさんです。封書に貼られた可愛らしい切手の数々を見て久しぶりにEさんが持つ優しさと心の豊かさを感じました。このきれいに折られた紙飾りを見て、心が澄んでくるような錯覚に陥りました。きちんとした佇まいに、柔らかさと女性らしさを感じます。とても美しい和紙を破りたくなくて、ゆっくり、ゆっくりテープを剥がし開けてみました。美しい達筆の手紙が添えられた贈り物は心に響く素敵な絵本でした。Eさん、私とっても不思議なのです。Eさんとは住んでいるところも、年も違えば交流の場もなく、ほんのメールと手紙のやりとりを何回か交わしただけなのに、Eさんは私の気持ちをいつも見透かしているかのよう…私の不安や憤りをどうやって感じとってくれているの?私はふとEさんのことを想う時があります。暖炉に火を灯し たくさん入った布の引き出しから布を選び針を持つEさんを。がんばろうとして疲れてしまっていないかな?息子くんたち、ちゃんとお母さんのことを想ってくれているかな? そんなことを想います。忙しい毎日の中、どんどん様々なことを頭に詰め込まなくてはいけなくて古いことや終わったことは頭から排除されて行くのにEさんと交わした言葉の一つ一つは、鮮明に私の中に残っています。Eさんは、私にお返しを…と言うけれど私はどんなにあなたの言葉に励まされ助けられたことでしょう。手紙と本を拝見し、目が潤みました。そして、大切なことを見る目が少し曇っていた私をちゃんと軌道修正させてくれました。私の感謝の気持ち、どうすれば伝えられるでしょう?私とEさんのこのちょっと変わった関係は何年経っても色褪せないと分かっているので私もゆっくりとお返しができたら…と思っています。いつもEさんの小さな幸せを願っています… 関連記事 本の中の美術館 (2010/06/28) garden club (2010/11/15) 秋です (2011/09/13) URL Comment(0)Trackback(0)Edit